就業規則作成・変更、是正勧告対応、高齢者雇用、退職金制度『もりかわ社労士事務所』社会保険労務士 奈良・大阪 就業規則作成・変更、是正勧告対応、高齢者雇用、退職金制度は「もりかわ社労士事務所」まで 〜トピックス〜
最低賃金上げ論議 主張に隔たり、難航も
政府は31日に中央最低賃金審議会(厚生労働大臣の諮問機関)の「目安に関する小委員会」を開き、各都道府県に提示する最低賃金引き上げの目安を議論します。8月3日の審議会で決定する予定でしたが、参院選で大幅引き上げを掲げた民主党が躍進したことで労働側が勢いづいていて、難航は必至の情勢です。
一方で、継続審議中の最低賃金改正法案は生活保護と最低賃金の逆転現象の解消を目指していますが、引き上げ幅は示していません。ただ、与野党とも「現在の最低賃金の水準は低く大幅に上げる必要がある」という認識でほぼ共通しており、来年以降の最低賃金決定に影響を与えそうです。

(日経新聞 7/31)
年金記録照会 企業が苦慮
社会保険庁の公的年金保険料の納付記録漏れ問題で、企業が対応に苦慮しています。現行制度では、各従業員から委任状をもらわない限り、社会保険事務所に記録照会などができないからです。企業の間では委任状なしで代理申請ができる制度を求める声が出ています。

(日経新聞 7/27)
ジョブカード 中小企業に参加呼びかけ
政府のジョブカード構想委員会は24日、制度の基本計画を盛り込んだ中間報告を発表しました。「ジョブカード」はフリーターや子育てを終えた女性らの求職活動を支援するため、職業訓練を受けた履歴や職業能力をカードに記録する仕組みです。記者会見した森下洋一委員長は、「人口減少下で経済成長を維持するには人材への投資が大変重要。(職業訓練への参加企業は)圧倒的に中小企業が多くなる」と述べて、中小企業への参加を広く呼びかける考えを明らかにしました。中小企業では人手不足が深刻なところが多く、制度を通じて円滑な人材の橋渡しをめざします。

(日経新聞 7/25)
「ジョブカード」来年度導入へ
政府は、フリーターなどの求職活動を支援するため、職業訓練の履修状況や職歴を記録する「ジョブカード」を2008年度に創設する方針を固めました。職を探す人が求職前に企業で職業訓練を受けてその評価結果をカードに記載してもらい、その後の求職活動が円滑に進むようにします。フリーター、子育てを終えた女性、母子家庭の母親、新卒者が定職に就きやすくするのが狙いです。
ジョブカードとは、求職者の職歴、資格、職業訓練を受けた履歴、職業能力の程度などを文書で記したファイルの総称です。形式的な履歴書とは違い、求職者がどんな訓練を受け、どんな職業能力を持っているのかを具体的に示すのが特徴です。

(日経新聞 7/24)
年齢限定の求人を認める方向で検討
厚生労働省は企業が年齢層を限定して採用活動ができるよう、採用時の年齢差別を禁止する改正雇用対策法(10月に施行予定)に例外規定を設ける方向で検討に入りました。「就職氷河期」にフリーターになった30代の働き手などの正社員化を促す狙いがあります。ただ、年齢差別の禁止を義務づける法律に「抜け道」を用意することには批判も出そうです。

(日経新聞 
7/21
派遣社員に交通費
人材サービス大手のパソナは20日、派遣社員に対し交通費の支給を始めたと発表しました。大都市周辺で1ヶ月以上継続して働いている人が対象で、下限は月額3000円です。派遣先企業に任意で交通費全額の上乗せを要求し、実際の企業側の支給が3000円に満たない場合は不足分をパソナが負担します。人手確保が難しい地域で派遣社員を囲い込む狙いです。給与と別に交通費を支給する取り組みは派遣業界大手で初めてです。
景気回復を背景に企業が人的投資を積極化するなか、人材派遣会社もスタッフの確保が難しくなっています。特に求人案件の多い大都市周辺では競争が激しく、パソナは交通費支給で待遇の良さを強調し、ライバルとの差別化を図ります。
人材派遣業界では交通費を個別に支払う習慣はありませんでした。業界団体の日本人材派遣協会は「ほかの大手も対応せざるを得ない」とみています。

(日経新聞 7/21)
外食大手 パート・バイトの定着競う
外食大手はパート、アルバイトの定着率向上に取り組んでいます。すかいらーくは給料日前に給与を受け取れる「前給」制度を8月から主力チェーンで採用します。長崎ちゃんぽん大手のリンガーハットは時給引き上げや賞品がもらえる表彰制度を導入しました。研修制度の充実など技能向上の機会を増やす企業もあります。外食は他の産業以上に採用に苦労していますので、人材の引き留めによって人手を確保する狙いです。
すかいらーくによると、前給を利用するパート従業員は利用しない人と比べ離職率が5分の1程度で、急な旅行や冠婚葬祭で現金が必要となる学生や主婦層の定着に有効とみています。
リンガーハットは、各店で接客サービスなどの基準を定めて従業員にポイントを与え、一定ポイントごとにマグカップや缶飲料の冷却器などの賞品を贈るほか、時給を30ー50円上乗せしています。
吉野野ディー・アンド・シーは採用後2週間のアルバイト見習い期間を経て本契約する際、集合研修もするようにしました。経験の浅いアルバイトは仕事への不安で辞めてしまう例が目立つため、研修を拡充しました。新制度導入などにより、半年後の定着率が7ポイント上昇したそうです。

(日経新聞 7/21)
中小・零細企業 4割が賃上げ
厚生労働省は20日、中央最低賃金審議会の下部組織である「目安に関する小委員会」の初会合を開き、中小・零細企業の2007年の賃金改定状況の調査結果をを報告しました。これによりますと、今年1ー6月に賃上げした事業所は全体の39.3%で、前年の調査より2.8ポイント増えました。調査は常用労働者が30人未満の企業のうち4000の事業所を対象に実施しました。

(日経新聞 7/21)
日本版401k 運用放棄7割増
確定拠出年金(日本版401k)制度で資金を運用しながら転職などで手続きを忘れ、「運用放棄」と見なされている人が2006年度に8万638人いることがわかりました。前年度より7割程度増えています。
401
Kは転職の際一定の手続きをすれば転職先にそれまでの運用成果を持ち運ぶことができますが、手続きを忘れる人が多いのは、持ち運べる制度であることを理解していない人が多いためだと思われます。手続きを忘れても受給権は失われませんが、運用益は得られず、さらに手数料が月50円引かれるためその分元本が目減りすることとなります。
公的年金の記録漏れが問題となる中で、制度の運営がうまくいかないもう一つの年金問題といえそうです。

(日経新聞 7/16)
日本の高齢化率 世界最高
総務省は10日、2005年の日本の高齢化率(65歳以上が人口に占める比率)は20.1%で、人口3000万人以上の世界37カ国の中で最も高かったと発表しました。2000年調査ではイタリアに次ぐ2位でしたが、日本の高齢化が急速に進んでいることを改めて裏付けました。

(日経新聞 
7/11
日本版401K 個人拠出の解禁提言
厚生労働省の企業年金研究会は10日、確定拠出年金(日本版401K)の規制緩和を求める報告書をまとめました。
企業が導入した401
Kについて、企業にしか認めていない掛け金拠出を会社員にも解禁することなどを提言しました。
会社員の老後の所得保障を充実し、投資意欲を高めるのが狙いです。

(日経新聞 
7/11
保険料未納企業の従業員に対する厚生年金支給特例法提出へ
厚生労働省は、払ったはずの厚生年金保険料が企業の払い忘れや横領で「未納」となっている人にも年金を支給できるようにする特例法案を秋の臨時国会に提出する方針を固めました。
保険料を納めなかった企業から2年の時効を超えて徴収できるようにし、年金支給の原資を確保します。
倒産などで企業がすでに存在しない場合は旧取締役から徴収できるようにし、悪質な未納企業の責任追及も徹底します。

(日経新聞 
7/11
残業減らし効率化推進
大手企業がホワイトカラーを中心に社員の時間外労働削減の取り組みを強化しています。「近鉄エクスプレス」は作業ごとに標準時間を設定して、社員の働き方の工夫を促しています。「キャノン」や「野村総合研究所」など残業を届け出制にする企業も増加しています。
働き方を見直すことで、優秀な人材の確保・定着につなげるねらいです。

(日経新聞 
7/6
阪急系ホテル 従業員の年金・健保未加入
阪急阪神ホールディングスの子会社で全国に42ホテルを展開する「阪急ホテルマネジメント」で、一定期間、継続的に雇った臨時のウエーターやウエートレスなど「配膳(はいぜん)人」を、厚生年金や健康保険に加入させていなかったことがわかりました。
同社は大阪社会保険事務局の調査を受け、改善を検討しています。
厚生年金保険法や健康保険法では、雇用主は2カ月以上常勤している労働者に年金などの社会保険へ加入させる義務があります。1日契約の臨時の従業員であっても、1カ月間で正社員の所定労働時間の4分の3以上勤務すれば常勤とみなされ、雇用主は加入義務を負います。
大阪社会保険事務局は従業員からの訴えを受けて、勤務実態を調査。配膳人が常勤だったことを確認したうえで、同社に改善を指導する方針です。

asahi.com 7/4
残業代支払い逃れ 多くの社員を「店長に」
紳士服販売大手の「コナカ」が、多くの社員を残業代の支払い対象にならない管理・監督者(店長)にし、事実上残業代支払いを免れていたとして、横浜西労働基準監督署が是正指導していたことが分かりました。
同労基署は
(1)店長が店舗所属の社員の約4割と多い
(2)店長に始業・終業時刻に関する実質的な自由裁量が許されていない
(3)パート採用の権限が委任されていない
(4)年収で店長に次ぐ主任の一部に逆転現象がある
などの問題点を指摘。「総合的に判断して全店舗の店長を管理・監督者と取り扱うことには疑義がある」と結論付けました。
 コナカは今年3月、従業員への残業代など未払い賃金約9億円については支払うと発表しましたが、店長については特別賞与という形で支払い、残業代は認めていませんでした。このため、全国一般東京東部労組コナカ支部が「普通の社員を管理・監督者として扱うことで、残業時間の規制や残業代支払いを免れているのは労働基準法違反に当たるとして、同労基署に申告していたものです。

(毎日新聞 7/4)
パート待遇改善加速
流通業やサービス業を中心にパート労働者の待遇を引き上げる動きが活発になってきました。大手生活雑貨専門店の「ロフト」は賃金と契約期間の両方で正社員とパート社員の区別をなくす仕組みを20083月に導入予定。給食・カラオケ大手の「シダックス」も同じく来年3月末までに給食作りを担っているパート500人を正社員にする予定です。すでに「ユニクロ」「東急ストア」などもパート社員の正社員化の取り組みを発表していて、人材確保と競争力強化に向け各社は対応を急いでいます。これは20084月に施行される改正パートタイム労働法の先取りとも言えるでしょう。

(日経新聞 7/4
請負工事の大工の労災支給認めず
628日、最高裁第一小法廷で、建設会社の請負工事中けがをしたいわゆる「一人親方」の大工の労災を不支給とした労働基準監督署長の処分について争われた訴訟の上告審判決で、「仕事を請け負い、工事の完成に対して報酬を得る大工は労災保険法上の労働者ではない」とし、大工側の上告を棄却しました。